脳卒中片麻痺の評価。

学校で習った標準評価を、ちゃんと実施する。

それは、確かに大事です。

でも、それだけだと、見えない部分が多すぎる。

「型通り」を超えて、その人の動きを読み解くことが、臨床の差を生みます。

動作観察の視点

  • 重心の移動
  • 体幹の安定性
  • 上肢の振り
  • 麻痺側の使い方

数値より、まず「動きそのもの」を観察します。

標準評価も、活用する

  • Fugl-Meyer
  • SIAS
  • FIM/BI

ただ、これだけだと、その人の「らしさ」が見えません。

基準にしつつ、自分の目で補完する。

質的評価

  • 「なぜそう動くのか」を考える
  • 環境による違いを見る
  • 疲労による変化も観察

「同じ動作」が、朝と夕方で違うことがあります。

その揺れを、ちゃんと捉える。

評価結果を、どう翻訳するか

評価したら、それを本人・家族・チームに、分かる言葉で伝える。

「Fugl-Meyerが何点」じゃなく、「だから、何が課題で、何ができるようになりそうか」。

この翻訳が、臨床家の役割です。

> 評価は、点数を出す作業じゃない。動きを「理解する」作業。

さいごに

評価は、介入の前段階です。

ここの解像度が、その後の介入の質を決めます。

「型通りの評価」で満足せず、「この人の動きは、なぜこうなっているのか」を、毎回問い続けたい。

それが、臨床力を育てる、いちばんの近道です。