歩行観察。
最初は、「漠然と見る」状態から始まる人が多いと思います。
私もそうでした。
でも、視点を持つだけで、得られる情報が劇的に増えます。
歩行は、その人の全身の情報が出るタスクだから、ここを読めるかどうかは、臨床の差に直結します。
矢状面で見る
- 立脚相での重心
- 遊脚相のクリアランス
- 体幹の前傾
「横から見る」と、上下動・前後動が分かります。
前額面で見る
- 重心の左右移動
- 骨盤の落ち込み
- 体幹の側屈
「前から/後ろから見る」と、左右の偏りが分かります。
時間因子
- 歩幅
- 歩行率
- 立脚/遊脚比
数値で押さえると、感覚との差が見えます。
観察と、介入をつなぐ
「見えた問題」を「介入の仮説」に結びつける訓練が必要です。
「骨盤が落ち込んでいる → 中殿筋の働きが弱い → だから、ここを強化する」
「歩幅が左右で違う → 体幹回旋の制限 → だから、回旋を促す」
この一連の流れを、毎回考える癖。
> 歩行は、情報の宝庫。視点を持って見るだけで、半年後の臨床が変わる。
動画記録も有効
自分の目だけだと、見落としが多い。
スマホで撮らせてもらうと、後でじっくり振り返れます。
本人にも見てもらえば、フィードバックにもなる。
さいごに
歩行観察は、一生かけて磨くスキルです。
10年やっても、まだ新しい発見がある。
そういう深さがある、面白い領域です。
毎日の臨床の中で、ちょっとずつ視点を増やしていけたらと思います。