退院後、室内をなんとか歩いている方を、訪問先でよく見ます。
ご家族から、
「もう少し外も歩いてほしいけど」
という言葉。
本人は、「怖くて」と小さくこぼす。
歩行訓練は、技術の話だけじゃなく、安心の積み重ねでもあります。
まずは環境を整える
• 廊下に手すり
• 段差にスロープ
• 滑り止めマット
• 動線をシンプルに
「歩く前に、歩ける環境を作る」。
これが先です。
練習の進め方は、「短く・成功」を積み重ねる
- 屋内 → 屋外
- 短距離 → 長距離
- 平地 → 段差・坂道
「できなかった」より「ここまで歩けた」を残す。
本人の自信が、次の一歩を作ります。
装具との付き合い方
装具は、「補助輪」のような存在です。
外すことを目標にする方もいれば、ずっと併用する方もいる。
どちらも正解です。
大事なのは「装具なしで歩く」より「目標の動作ができる」こと。
疲労管理が、結果を変える
歩いた距離より、歩いた後の表情を見る。
崩れた歩行で長距離歩くより、整った歩行で短距離。
そっちの方が、結果的に伸びます。
> 「歩いた距離」より、「歩いた後の表情」を見る。
さいごに
歩行は、習慣の積み重ねです。
昨日の歩数を、覚えていなくていい。
「今日も少し歩いた」――それだけで、明日の歩行は、ちゃんと変わっていきます。