退院後、ご本人が以前のように話せない場面を、ご家族が一番先に気づきます。
「もういいよ」と途中で諦めてしまう本人。
「ゆっくりでいいよ」と言いながら、どう関わればいいか戸惑う家族。
構音障害のリハビリは、専門のST(言語聴覚士)と協働するのが基本。
そのうえで、家でできる工夫を書きます。
構音障害とは
発音が不明瞭になる、声が出にくくなる――話す動作の障害です。
言いたいことは分かっている。
出にくいだけ。
ここを混同しないことが、まず大事です。
家でできる練習
- ゆっくり大きく口を動かす
- 文章を音読する
- 自分の声を録音して聞き直す
「練習」というより「生活の中で、口を動かす機会を増やす」感覚です。
コミュニケーションの工夫
- 急がせない
- 言い直しを強要しない
- メモやジェスチャーも併用
「うまく言えなくても、伝わった」――その経験を積み重ねることが、本人の意欲を支えます。
ST連携が基本
家庭での関わり方をSTに教えてもらうと、関係性が安定します。
「家族向けの伝え方の練習」も、立派なリハビリの一部です。
> 言葉だけが、コミュニケーションじゃない。
さいごに
伝わらない不便さは、本人がいちばん感じています。
家族にできるのは、急がせないこと、待つこと、そして「分かろうとする姿勢」を見せること。
それだけで、関係は変わっていきます。