「高次脳機能の評価、何を使えばいいですか?」

新人セラピストから、よく聞かれる質問です。

ツールはたくさんあるけれど、「何を測りたいか」によって選ぶものが変わります。

そして、「組み合わせる」視点が、いちばん大事です。

スクリーニング

  • MMSE
  • HDS-R

「ざっくり全体像を掴む」用です。

最初の評価で使うことが多い。

注意機能

  • CAT
  • 数字復唱
  • TMT

「集中力」「注意の分配」を見たい時に。

遂行機能

  • BADS
  • WCST

「計画して、実行する」能力を測ります。

日常生活との関連が大きい領域です。

記憶機能

  • WMS-R
  • リバーミード行動記憶検査

「短期記憶」「長期記憶」「ワーキングメモリ」など、分けて評価します。

評価の組み合わせ

1つのツールでは、見えない部分があります。

複数を組み合わせる視点が、必要です。

「MMSEは満点だけど、生活ではミスが多い」――こういうケースで、遂行機能の評価が役立ちます。

> 評価ツールは、料理の包丁。何を切るかで、選ぶ刃が変わる。

数値より、行動の観察

評価点は参考。

でも、実際の生活場面での行動観察が、いちばん大事です。

「家事はできるけど、料理の順序が混乱する」

「会話はできるけど、約束が守れない」

ここを、数値と紐づけて理解する。

さいごに

高次脳機能は、奥が深い領域です。

評価ツールを使いこなすには、時間がかかります。

焦らず、一つずつ、自分の中に取り込んでいってください。