「車で連れて行けるなら外来、難しいなら訪問」

そんな単純な話ではないことが、現場にいるとよく分かります。

ご家族と一緒に「どっちがいいか」を考える時、私が見ている3つの視点をまとめます。

視点1: 「動作の練習場所」が、どこにあるか

病院・施設のリハビリ室で歩けても、自宅で歩けないことはよくあります。

段差。

家具の配置。

廊下の幅。

玄関の上がりかまち。

「実際の生活の場で動く」ことが目標なら、訪問が早道です。

視点2: 機器や設備が、どれだけ必要か

専門的な機器を使った訓練が必要な時期は、外来の方が向いている。

「やれることが多い」のは、設備が揃っている場所です。

逆に言うと、機器がなくてもできる時期に入ったら、訪問に切り替える価値があります。

視点3: 「外に出る」こと自体に意味があるか

家にこもりがちな方にとって、外来に「行く」こと自体がリハビリになります。

社会との接点を増やす。

ご家族以外の人と話す。

外の景色を見る。

これも、機能訓練と同じくらい大切な要素です。

> 「設備で行く外来」か「生活で行う訪問」か。目的によって、選ぶ場所は変わる。

併用も、もちろんアリ

「外来は週1、訪問は週1」で組み合わせるご家庭も増えています。

それぞれの強みを活かす設計です。

「どっちか1つを選ばないといけない」と思い込まなくていい。

さいごに

今の状態と、これから目指したい生活を中心に、組み合わせを決めていく。

正解は1つじゃなくて、その方の暮らしの中にあります。

迷ったら、ケアマネさんに「両方ありえますか?」と聞いてみる。

それが、選択肢を広げる最初の一歩です。