背景：なぜこのシートを作ったか

認知症の方は、環境や人の入れ替わりがあると「誰が来たのか」「何をするのか」が分かりづらく、不安が強くなることがあります。 そこで、訪問スタッフの情報を毎回同じ形式で提示し、安心して関わりを始められるようにすることを目的にしました。

想定している対象

• 初対面・久しぶりのスタッフに対して不安が強い方
• スタッフの呼称や顔の一致が難しい方（見当識が不安定な方）
• 訪問頻度や担当が多く、混乱しやすい環境の方

期待できること

• 「誰が来たか」が分かり、安心して関わりが始めやすい
• スタッフ側も説明が統一され、関わりの質が安定する
• 家族・他職種にも共有しやすく、チームで同じ前提を持てる

使い方（ここが一番大事）

1）置く場所

まずは視線に入りやすい場所（ベッドサイド・玄関付近・リビングの定位置など）に置きます。 見る場所が毎回変わると、逆に混乱しやすいので「定位置」を作ります。

2）提示のタイミング

訪問の導入で「これを一緒に確認」するのがポイントです。たとえば、 挨拶→シート提示→今日やることの順にすると、流れが作りやすいです。

3）声かけ例

• 「今日は〇〇（名前）が来ました。いつも運動を一緒にします」
• 「この写真の人が私です。○○の練習をしに来ました」
• 「困ったら、ここを見れば誰が来たか分かるようにしています」

4）更新ルール

• 担当変更があったら必ず差し替え
• 情報は増やしすぎない（名前＋役割からでOK）
• 患者さんが混乱する場合は、人数を絞る（主担当のみ等）

実際のシート（ここから）

下に、実際に使っているシートの例を置きます。必要に応じて、写真や名前を差し替えて使ってください。

これからリハビリ、看護を行なうスタッフです

２列版